
子どもが小学校に入学すると、多くの家庭が新たな課題に直面します。
それが「小1の壁」です。
保育園時代は夕方まで預けられていた子どもが、小学校入学後には、
「放課後をどう過ごすのか」
「仕事中、子どもを安全に見守ってくれる場所はあるのか」
という問題が出てきます。
東広島市の「いきいきこどもクラブ(放課後児童クラブ)」は、そんな家庭を支える大切な子育て支援の一つです。
4児の母として感じるのは、子育て支援は乳幼児期だけではなく、小学生になってからも切れ目なく続くことが重要だということです。
東広島市のいきいきこどもクラブ(放課後児童クラブ)とは?
いきいきこどもクラブは、保護者が仕事などで昼間家庭にいない小学生を対象に、放課後や長期休暇中の生活を支援する制度です。
子どもたちは、
- 放課後の安全な居場所
- 友達との交流
- 遊びや自主的な活動
- 基本的な生活習慣づくり
などを通じて成長していきます。
単なる「預かり場所」ではなく、子どもが安心して過ごせる大切な居場所です。
なぜ放課後児童クラブが必要なのか
現在、多くの家庭では共働きが当たり前になっています。
そのため、
「学校が終わった後、子どもを一人にできない」
「仕事が終わるまで安心して過ごせる場所が必要」
という家庭が増えています。
特に小学校低学年では、
- 危険を判断する力がまだ十分ではない
- 長時間の留守番が難しい
- 生活リズムを整える必要がある
ため、放課後の見守りは非常に重要です。
小1の壁という課題
保育園を卒園すると、次に待っているのが「小1の壁」です。
例えば、
- 保育園より早く終わる学校生活
- 夏休みなど長期休暇
- 学校行事による早帰り
- 保護者の勤務時間とのずれ
などがあります。
子どもが小学生になったから安心、ではありません。
成長段階が変わったからこそ、新しい支援が必要になります。
4児の母として感じる放課後の居場所の大切さ
子育てをする中で感じるのは、親だけで子どものすべてを支えることは難しいということです。
仕事をしながら子育てをする家庭にとって、
「安心して預けられる場所がある」
ということは、大きな心の支えになります。
子どもにとっても、
- 学校とは違う友達との関わり
- 年齢の違う子どもとの交流
- 集団生活の経験
は、大きな成長につながります。
東広島市のいきいきこどもクラブの課題
① 利用希望者の増加への対応
東広島市では人口増加や子育て世帯の増加に伴い、放課後児童クラブへの需要も高まっています。
特に、
- 新しい住宅地が増えている地域
- 児童数が増加している学校区
では、利用環境の充実が求められます。
② 施設環境の充実
子どもが長時間過ごす場所だからこそ、
- 安全な環境
- 十分な活動スペース
- 落ち着いて過ごせる場所
が必要です。
③ 支援員の確保と質の向上
放課後児童クラブを支えているのは、現場の支援員の皆さんです。
子ども一人ひとりの成長を見守るためには、
- 働きやすい環境づくり
- 人材確保
- 研修体制
の充実も重要です。
夏休みの昼食問題と東広島市の取り組み
放課後児童クラブを利用する家庭にとって、夏休みの大きな負担の一つが「昼食の準備」です。
学校がある期間は給食がありますが、夏休みになると給食がなくなります。
そのため、
- 毎日のお弁当づくり
- 栄養バランスへの配慮
- 夏場の衛生管理
- 長期間続く昼食準備
が保護者の負担になります。
特に共働き家庭では、仕事に行く前の時間に毎日昼食を準備することは大きな課題です。
東広島市による夏休み昼食提供の試行
こうした家庭の負担を軽減するため、東広島市では令和6年度夏休みから、いきいきこどもクラブ利用児童への昼食提供の試行が始まりました。
希望する家庭が注文し、クラブで昼食を受け取る仕組みです。
これは、
「毎朝のお弁当作りの負担を減らしたい」
という保護者の声に応える取り組みであり、子育て家庭を支える一歩だと考えます。
しかし、利用率2%という課題
一方で、この昼食提供の利用率は、わずか約2%にとどまりました。
制度が始まったこと自体は前進ですが、
「本当に困っている家庭に届いているか」
という点では、まだ課題があります。
利用が広がらなかった理由としては、
- 制度そのものを知らなかった
- 申込み方法が分かりにくかった
- 費用面で利用をためらった
- 子どもの好みや家庭の食事方針に合わなかった
- 手続きが家庭の負担になった
など、さまざまな要因が考えられます。
子育て支援では、制度を作るだけでは十分ではありません。
大切なのは、
「必要な家庭が知っているか」
「利用しやすい仕組みになっているか」
「利用した家庭が助かったと感じられるか」
という視点です。
これからの改善に向けて
今後は、
- 保護者への分かりやすい周知
- 申込み手続きの簡素化
- 利用できる事業者やメニューの充実
- アレルギー対応
- 費用負担への配慮
などを検討し、より利用しやすい制度へ改善していくことが重要です。
夏休みの昼食準備は、一見すると小さな課題に見えるかもしれません。
しかし、毎日子どもの食事を準備する家庭にとっては、約40日間続く大きな負担です。
これからの放課後児童クラブに必要なこと
放課後児童クラブは、単に「預かる場所」ではありません。
子どもが安心して成長できる居場所であり、保護者が安心して働き続けるための支えです。
必要なのは、
- 子どもの安全
- 保護者の安心
- 支援員の働きやすさ
- 地域とのつながり
を大切にした環境づくりです。
木村てるえが考える子育て支援
子育て支援は、妊娠・出産・乳幼児期だけで終わるものではありません。
保育所。
認定こども園。
病児保育。
ファミリー・サポート・センター。
そして、小学生になってからの「いきいきこどもクラブ」。
子どもの成長段階に合わせて、切れ目なく支える仕組みが必要です。
子育て家庭が、
「仕事を続けながら安心して子どもを育てられる」
「子どもが放課後を楽しく安全に過ごせる」
そんな東広島市をつくっていきたいと考えています。
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